松岡 靖浩
Yasuhiro Matsuoka
私が税理士として独立したのはちょうど30歳のときです。
その時に最初に考えたのはたった1つ。それは安定的に収益を上げること。
食えるかどうか心配ですから、まずはこれを考えました。
税理士の仕事は大きく分けると
法人個人事業者の申告と経営指導
相続税の申告
不動産の売却があった場合の申告 など
私は独立したときの上記の2、3は捨てました。
毎月安定的に売上が上がるのは?と考えると、どう考えても1の顧問契約に持ってい
くことになります。
仕事は大きく分けると「ストック型」の仕事と「フロー型」の仕事に分かれます。
先ほども伝えた「安定的に収益を上げる」ためには常にストック型の仕事の方が安定します。
例えば税理士で言うと法人、個人の顧問契約は毎月安定的に顧問料をいただけます。
そして決算時には決算料もいただきます。このように毎月いただける顧問料を「ストック型」と言います。今、流行のサブスクリプションは典型的な「ストック型」ですね。
これに対して相続税の申告、譲渡申告は1回申告をするとそのお客様で考えてた場合、次にいつ依頼を受けるかわからないです。これを「フロー型」と言います。
相続の申告は常に新規お客様を捕まえ続けないといけないのです。
確かに単価は高いですが、いつあるかわからない、というのは非常に経営的にみた場合には不安定です。そして新規案件を獲得するために広告を打ったり、銀行で無料セミナーを行ったり、と。
経営で「LTV」という言葉があります。これは日本語に訳すと「ライフトータールバリュー=生涯顧客価値」といいます。
例えばわかりやすく私が顧問先から年間に報酬を100万円もらえたとします。このお客様が30年間、私に報酬を払ってくれた場合には「LTV」は3,000万円になります。
今の日本は人口が減って、会社も減っています。
特にこういう外部環境だからこそ「LTV」が重要なのです。つまり同じお客様がどれだけ生涯でお金を支払ってくれるか?これが大事なのです。
別の表現にするとお客様をリピートさせる、ということ。
だから私は税理士でありながら、なおかつ税理士試験では相続税法を合格していても
ビジネスで考えた時には相続の仕事は自分ではやらない、外注に任せるようにしているのです。
よく潜在顧客→見込み客→新規顧客→固定客→ファン
みたいに書いてある本ありますよね。
常に商売で長続きしたいのであればいかにファンを作るかにかかってきます。これが
ブランド化して、結果的に「LTV」が上がることになります。
経営者の方は常に「LTV」を意識して経営に励んでみて下さい。
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