知って得する豆知識

経営者の方へ

2023.07.02

起業!月額3万円の税理士報酬は高い?

先日、仲間の食事会で知り合った経営者からの質問でした。

既存の会計事務所に半信半疑、とのこと。

お話を聞いてみると「事業復活支援金」を取り損ねたとのこと。

その他の補助金や給付金など以外に取り損ねた経営者は多いですね。

その矛先が会計事務所に向くのだと。

確かに毎月顧問料をいただいて、残高試算表を作成していれば過去3年間の

同じ月の売上比較は会計事務所にしてみたら朝飯前ですね。

話しを戻すと起業して毎月3万円の顧問料、そして決算料15万円は高いか?

と聞かれ私はなんと答えたか?

それは「どちらでもない」と答えました。

どういうことか?

私はその経営者の方に、

 

私  目の前にゴミが落ちていてそれを10円で買いますか?

 

社長 買いません。

 

私  それはなぜですか?

 

社長 いらないから。

 

私  3万円より10円の方が安いですよ。

 

社長 でもいらないですよね。

 

こんな感じです。

 

これは価格が問題ではないのです。

価格と価値にギャップがあるのです。

 

例えばお医者さんが難しい手術に成功しました。

これは3万円の治療費、安いですよね。

 

逆にお医者さんが医療ミスで亡くなってしまいました。

この治療費3万円は非常に高いですよね。

 

つまり経営者の思っていた価値が価格より高ければ「安いですね」

逆に経営者の思っていた価値よりも価格の方が高ければ「高いですね」

と感じでしまうのです。

 

よって私は経営者の方に今の状況は価値よりも価格が上にあるんですよ、と

伝えました。

 

こういう状況が続いて「税理士変更」ということが出てくるのです。

 

逆に言うと会計事務所も経営しているので、

経営者の方も「出費を抑えていろいろ情報がとれて相談にのってもらいたい」というのは

なかなか難しいということです。

 

報酬が安い、ということは給料の安い担当者が回ってくる、

と思っておかないとダメです。

 

「安くてうまい」という飲食店はないです。相反することですから。

素材のランクを下げているから価格も安い。

この価格でこれならば良し、それが 価格=価値 になります。

 

私の知り合いにも「大先生は非常に良いけれど、担当がはずれ」

というのはよく聞きます。

 

よって皆さまにはまず会計事務所を選ぶ際は「誰が担当になるのか」は

絶対に聞いておかないとダメですね。

 

これを聞くことでいきなり新人、

ということになる抑止力になるかもしれません。

 

そうでないとこういうトラブルはなかなか減りません。

「思ってたのと違う」みたいな。

 

一度お願いするとなかなか「税理士変更」しづらいですから。

最初依頼するときにしっかりと吟味しましょう。

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この記事を書いた人

松岡 靖浩Yasuhiro Matsuoka

業界歴32年現場一筋の税理士。税理士として銀行、税務署対策用の決算書を作成する一方、ノンバンクでは証券会社や公認会計士から送られてくる決算書を確認。粉飾決算、隠れ負債が無いか、決算書の裏の裏まで知りつくしたプロである。現在週に5~6件の個別相談を行い、中小企業の企業再生が可能かどうかを経営者と話し今後の方向性をお伝えしています。

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