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事例紹介

2023.07.02

税務調査官の質が下がった?

最近の税務調査の傾向は「数をこなせ」が非常に如実です。

そこで調査担当者を増やすため、税務職員の一般公募が増えています。

要件は40歳までで会社勤めの経験者。試験は一般常識の論文と面接のみ。

合格後は税務大学校で3ヶ月缶詰状態で研修だそうです。簿記は独学とのことでした。

その後は調査に行って来い、とのことです。先日芝税務署から調査に来られた方は元々商社の営業マンとのことでした。

税理士の立場からすると申し訳ないですが、完全な素人。ありがたい限りです。この調査の簡単なやり取りです。

税務署 「売掛金と売上が合わないのですが?」

私   「税抜き経理をしていれば当然、合わないですよ。」

税務署 「・・・」

 

税務署 「3月5日発行の請求書が3月の売上にのっていないのですが?」

私   「2月末締め、3月5日発行、2月の売上にのっていますよ」

税務署 「そうですね。」

とこんな調子で2日間終わりました。

調査官も気の毒かもしれませんが、これに付き合わされた社長がもっと気の毒です。

結果はもちろん、「是認」でした。

今後もこのような傾向が続くのではないか、と思いました。

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この記事を書いた人

松岡 靖浩Yasuhiro Matsuoka

業界歴32年現場一筋の税理士。税理士として銀行、税務署対策用の決算書を作成する一方、ノンバンクでは証券会社や公認会計士から送られてくる決算書を確認。粉飾決算、隠れ負債が無いか、決算書の裏の裏まで知りつくしたプロである。現在週に5~6件の個別相談を行い、中小企業の企業再生が可能かどうかを経営者と話し今後の方向性をお伝えしています。

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