銀行とノンバンクの違い
この仕事を19年行っていますが、銀行とノンバンクの違いは
1. 銀行(保証協会)は利益、売上ベース
2. ノンバンクはキャッシュフローベース
なことです。銀行や日本政策金融公庫は今でも「1円でも黒字にして下さい。」や「債務超過でないこと」とよく言います。 ノンバンクは実際に資金が回るのか、回らなくなった場合に押える売掛債権や棚卸資産はあるか、をよくみています。 貸した側からすれば当たり前のことなのですが。1.の方法をとり続けて新銀行東京は今の現状になってしまったのではないかと思います。
具体的に見ていきましょう
- A社 毎月固定で優良上場会社より3,000万円入金ありで黒字
ただし税金、社会保険滞納あり、借入金返済も条件変更中 - B社 サービス業で入金は3ヶ月に1度500万円で黒字経営
税金、社会保険滞納なし
実際にあった事例ですが、A社は信用保証協会、日本政策金融公庫は×
ただしノンバンクで2,000万円の融資実行
B社は逆にノンバンクは×
日本政策金融公庫では1000万円融資実行
このケースでわかるとおりノンバンク社長曰く、
「B社はいざというときに押さえるものがない」が結論でした。
最後に・・
経営者のみなさんはノンバンク=商工ローン、と考えがちですが実際には違います。今、メインバンクの貸し渋りが続く中、うまくノンバンクを利用して会社の再建に努めましょう。お金が続く期間、それが再建に残された時間なのですから。
当事務所では会社の現状を確認し、いざという場合にはノンバンクのご紹介も行っております。お気軽にお問い合わせ下さい。